人財獲得のポイント

優秀なエンジニアを採用するための3つのポイント

その1:優秀な人事担当者を採用

キャリア採用業務において、人事の役割は多岐にわたります。これまでさまざまな人事との交流を持つなかで、キャリア採用が上手くいっている企業の多くは優秀な人事担当者の存在があります。逆に人事担当者のレベルが低い会社は人材の採用も上手くいきません。レベルが低いとは、エージェントの管理が出来ていない、業務連絡が遅い、求人の説明が抽象的で的確ではない、意欲がない、などなど。どんなに部門が頑張っても窓口である人事のレベルが低い場合はどうしようもありません。我々エージェントとしても「経営者・人事担当者」の対応レベルで依頼を受けるかどうか判断しています。ゆえに、優秀な人事担当者を配置することで優秀な人材が入社するようになり、最終的には会社全体が活性化します。ゆえに人事は会社の業績を左右する重要なポジションであると考えております。

その2:受け身ではなく攻めの採用をする

弊社では中小企業はもちろん東証一部上場、世界的な大企業との取引もございます。こうした企業の多くは採用に熱心です。ゆえに、どうしても採用したい、という人財に対しては会食はもちろん候補者が納得するまで何度も面談を実施いたします。これが「攻めの採用」です。一方、受け身の採用は候補者の判断に全てを委ねるスタンスですので内定後の辞退が目立つ傾向があります。

その3:労働環境や労働条件の見直しを行う

キャリア採用の現場では、ほんの少しの要件、ほんの少しのボタンの掛け違いから、内定辞退になるケースが多々ございます。2010年代では、フレックス勤務が増加、2020年以降在宅勤務が増加、働き方も多様化し、休職者の価値観も多様化しております。これらの変化に上手く順応していくことが求められます。そして、労働環境や労働条件面が労働市場や他社と比較してマイナスにならないようにすることです。報酬水準は厚生労働省の賃金構造基本統計調査といった公的な統計はもちろん、報酬水準や労働条件を弊社の担当者と確認するなどアップデートが重要です。

採用基準を決める

企業の採用活動においては、「採用基準」を設定することが重要です。ただし、採用基準は自社の目的や対象の人材によって指標が異なります。

採用基準とは?

採用基準とは、企業が望む人材を採用する際に、面接する担当者によって差が出ないようにするための採用の指標をいいます。従業員100名未満であれば社長のコントロールが及びますので、社長自信が明確な基準を持つ必要があります。100名以上、組織の人数が多くなればなるほど採用基準なるものを設けて、適切な人材を採用できるよう標準化する必要があります。

何の為に採用するのか?

採用基準を決める上では、「何のために、どのような人材を採用するのか」といった採用の目的を明確にすることがスタートとなります。これがぶれてしまうと、最後までぶれてしまい、結局何がしたかったのか?ということになります。

サムライズでは、何のために人材を採用するのか、この点が明確にならない依頼は基本的にお断りしています。なぜなら、この手の不明瞭な案件に着手すると、時間ばかり取られて何もアウトプットが期待できないからです。

例えば、製造業において開発の標準化はキーワードになります。この標準化に対応できる人材が欲しい、という依頼があったとします。これは実に難しい課題であり、標準化というものは、何年も時間をかけて熟成させていく技術です。外部から人材を採用して、開発の標準化を進めるには何年も時間を要します。

この温度感のすり合わせというものは、実に難しいです。ゆえに、技術開発の標準化、という依頼1つとっても、実に奥が深く難しい課題であることが読み取れます。だからこそ、課題を整理して、どこにフォーカスして、何のために採用するのか、ということを突き詰めていくことは非常に重要な工程になります。人事担当者がそこまで理解できているのであれば良いですが、多くの場合、開発サイドの課題が人事まで正確に伝わっていないケースの方が多い、と感じております。企業の課題を理解できなければ求職者も転職するかどうかの判断に迷いが生じます。

例えば、東証一部上場の製造業の求人について。様々な求人がありますが、どの求人も実務担当を求めているケースが多いです。機械であればCADを用いての設計、電気であれば回路設計。これをマネジメントする40-50代の人材は豊富であるものの、実設計をする担当者が不足しているケースは多いです。有名企業の多くは管理職の求人は少なく、担当レベルの求人が多い、という印象です。その点が明確になることで、求人側、求職側のミスマッチも少なくなり、円滑に採用が進みます。一方、自社にないノウハウ、人材を取り入れたいと考える企業については、そもそもの求人要件が漠然としておりミスマッチは生じやすいのが実情です。

何の為に、どのような人材を採用するのか、これをスタート地点として、ぶれないように進めていくことが採用活動で一番重要なポイントであると考えております。