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【代表ブログ】日岡兼三氏×かくかくしかじか

「かくかくしかじか」という漫画をご存じですか。非常に面白い漫画で且つ転職といいますかとても考えさせられる内容なので簡単に紹介します。

主人公は東村アキコ先生。漫画家を夢見て、美大(日高先生のおかげで)に入ったものの、ろくに勉強もせずに恋愛に夢中になり、就職もできず故郷の宮崎に強制送還。恩師である日高先生の下で、美大を志望する高校生や浪人生に絵を指導しながら、やりたくもないコールセンターで働く惰性の日々。ただ時間ばかりが過ぎていく日々のなかで、一発発起、「ぶーけ」のマンガ大賞に応募して、奇跡の入賞を果たしました。そして恩師の日高先生の期待を振り切り、大阪で本格的に漫画家としての道を歩み始めようとした東村アキコに一本の電話が入りました。恩師の日高先生からで、自らが癌に侵され余命わずか4ヵ月程度の為、美大を受験する生徒の為に教室を手伝ってくれないか、という内容でした。これで4巻は終了で、2015年3月発売予定の5巻でラストになります。これは単なる恋愛漫画でも、夢物語でもありません。実際に宮崎県という緩い土地(宮崎県出身の人ごめんなさい)で生まれ育った、ごく平凡な、どこにでもいる一人の女性が、日高先生との出会いを通して自らの人生を切り拓いた笑いと涙と感動の詰まった自叙伝なのです。

まあ、詳しくは読んでみてください。

私は日高先生なる人物が気になりネット上のさまざまな情報を収集しました。本名は日岡兼三氏。4巻のラスト部分で末期がんであることをアキコに告げましたが、2003年、57歳の若さで亡くなっているようです。生前、宮崎県の市街地から離れた海沿いで「日岡絵画教室」を開いており、月謝はたったの5000円だったようです。生活が成り立つのかどうか、ギリギリの金額ではないでしょうか。生徒に対しては常に情熱的で人と真正面に向き合う方、と東村先生以外の生徒の声もちらほらとネット上にありました。さらに宮崎日大には日岡氏の絵が飾ってある、との情報もありました。おそらくは、宮崎で美術を専門にされている方であれば、知る人ぞ知る有名な先生だったのではないでしょうか。他にも陶芸家の方が日岡氏を慕うブログを書いており、本当に素晴らしい先生だったのだと、感じました。

とにかく実際に読んでみればその良さが理解できると思うので是非買って読んでみてください。もちろん、転職など人生の分岐点にたっている人が読んでも面白いと思いますし非常に参考になると思います。私の場合、この作品を通して3つの事柄について深く考えさせられました。

一つは人間万事塞翁が馬、ということです。東村アキコ氏は漫画家を夢見るも、美大卒業後就職先がないという厳しい状況に追い込まれました。何度か人生の分岐点があり、仮に日高先生の紹介で私立高校の美術教師になっていれば、能年玲奈演じる「海月姫」が世にでるこもなかったのです。もちろん、かくかくしかじまという漫画も。結果、ニートになり落ちるところまで落ちると、逆に「漫画家になるしかない!」という決意が芽生え、自堕落な生活から一転、努力を重ねて漫画家になることができました。何が良くて、何が悪いのか、人はさまざまな感情に左右されますが、人生というものは本当にわからないものです。まさに人間万事塞翁が馬です。故ジョブズも点が線になって繋がるので人生で無駄なことは何もない、とスタンフォードの学生たちにスピーチしておりました。東村アキコ先生の人生もまた寄り道をしながら、その全ての経験が未来の漫画家を形成する重要なファクターになっていたのだと思います。だって、学生時代の自堕落な生活があったからこそ、読者のハートをつかむことに成功したのですから。完璧な人であれば漫画にしてもつまらないでしょうし。

 

もう一つは、シンプルに考えるということです。日高先生と東村アキコ氏の間で次のような印象的な回想シーンがありました。

日高先生「やるぞ二人展。冬までには作品描きためとけ。大作も2、3枚つくれよ。油絵で。

東村氏「いや、あたしは。。。」

日高先生「俺と二人展やればいろんな人が見にきてくれるからよ。美術館の学芸員さんも来るし新聞社の人も来るし。お前はちゃんと描けばいい作品作れるんやから。技術だって根性だって誰にも負け取らん」

東村氏「ちょ、待ってよ先生。無理だよ!そんなの。。。あたし、今、描きたいものとか全然ないし」

日高先生「林!描きたいものなんてなくていいんや。ただ、描けばいいんや。目の前にあるものを。描きたいものなんか探しているからダメになる。描けなくなる。お前は余計なことを考えすぎじゃ」

 

ただ、目の前にあるものを描く。こんな簡単なことがなぜ出来ないのか、と東村氏は自問自答します。日高先生の言いたいことを自分なりに解釈すれば、行動しながら考える、ということだと思います。やりたいことって何だろう。誰もが考えることです。でも、考えてもわかりません。なので、答えを出す為には行動しかないのです。ただ、目の前のやるべきことを淡々とこなしていくことが重要なのです。その積み重ねのなかで「答えに繋がるヒント」が得られるものと考えます。描く!徹底的に描く!それが日高先生の信念であり、生徒達に常に説いていた教えなのです。絵画以外にも当てはまりますよね。スポーツの世界もビジネスの世界も一緒です。行動する前から余計なことを考えずに「やる!」人が非常に強いです。

最後は、師匠を持つことです。東村アキコは日岡先生という素晴らしい先生に巡り合えたことで、今がある、と言っておりました。東村アキコ先生以外にも、日岡先生の指導で美大に進学してデザイナーとして活躍する人も少なくありません。実際、先生の教え子さんのブログなどもありますので、かなりの影響を与えた先生なのだと思います。ゆえに人生において尊敬できる師匠に巡り合えるかどうか、それは人生を決定づけるほどの力を持つものと考えます。自分1人の力で未来を切り開くことなど到底不可能なことです。誰かに支えられ、誰かに影響され、誰かを目指す。学生でも社会人でも必要なことです。「師匠(あるいは尊敬する人)はおりますか?」と尋ねられて「います」と胸を張って答えられますか?もし、そのような師匠と呼べるような人がいなければ、それは自ら行動を起こすべきだと思います。特に会社という組織において、尊敬できるような上司がいない、という状況は好ましくありません。その時点で、成長は確実にストップするでしょうから。師匠と呼べる人がいない人は、先ずは環境を変えることをお勧めします。住む場所を変えたり、転職したり、思い切って海外行ったり・・・。とにかく環境を変えるべきです。待っていても日高先生に巡り合うことはできません。それは東村アキコ先生の自叙伝を見ればあきらかです。

長々ととりとめもなく書いてしまいました。本当に良作なので、だまされたと思って読んでみてください。男性でも女性でも関係なく。塁線崩壊間違いなし、です。

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